あほうどりの羽の上で…

きばらしに更新します

今の高校生活がとても羨ましい。

うちの娘は高校の放送部に属し、ドラマ制作やドキュメンタリー制作などしています。結構いい成績を残す高校なので、大変そうですが、自分の夢を叶えるために頑張っております。

 

そんな娘を見てると、30年前に私が高校卒業後に上京して専門学校で演劇や映像、後に別途でシナリオ、演出の勉強もしていたことが重なります。

 

そんな経験をしたからといって、私の夢を娘に託し、教えてもらった事を全てを叩き込でた訳でなく、私としては別の道を進んでほしかったので、そのことはひた隠しにしていたのですが、娘が高校入学前から「高校は放送部に入りたい、放送の仕事がしたい」と言い出したので、自分の経験から苦労する事は伝えてますが、反対する理由もないので好きにやらせています。

 

6月に文化祭で作品を観せてもらいましたが、意外としっかりした作品に仕上がってます。専門で教えてくれる人いないので、先輩からの伝統と顧問の先生の教え方が良いのでしょう。後に感想を聞かれたが構成も良かったし内容もわかりやすいと。あと技術面は粗探しになるので、アドバイスだけしました。

 

続けて、演劇部の公演も観ましたが、素直に面白いと、まるで都内で小劇場を観た感じそのまま。練習と経験不足さえ解消すれば、立派に下北沢で公演できるぐらいの実力があるんじゃねぇかと。

聞けば、生徒が主体で題材を考えてシナリオを書いて演出する。しかも顧問の先生は内容についてあまり口出さないらしい。

 

イマドキの高校の文化部系の部活は、なんて自由なんだ。しかし一応進学校なんだけど、大丈夫か?

 

私が学生の頃に観た高校演劇といえば、身近な学校生活を題材に、舞台は学校。イジメや校内暴力を題材に、理想の学校生活を扱った真面目なテーマでしたが、学生だから練習不足で、笑いを取るところが失笑になるような感じ、感動も無いし満足感が得られない作品で、観てて疲れるし途中で飽きた思い出がある。まあ顧問の先生が題材を決めていた時代でしたから、なんとなく左巻きの具合が…それ以来、高校演劇は苦手でした。

 

私は専門学校卒業後、映像よりも芝居に力を入れ、演劇集団を結成し、上京して7年目にして全てが整い小劇場で公演するまでになりました。公演後、劇団として継続していく事も考えましたが、プロデュースから演出、脚本だけならともかく主演までやってしまうとあまりに詰め込み過ぎて、続けていく気力がそこで途切れてしまい、私の演劇活動は終了させてもらいました。

後に東京から地方へ戻って半年後ぐらいに地方劇団が、近くの文化センターで公演するので観に行ったら、苦手な高校演劇と同じような真面目な内容、しかもしっかり練習してるから、内容の硬さが半端無く伝わるし、笑いも無い。終わった後は心が重くなる、何故こんな題材で公演できるのか?その勇気ある行動に驚いた。

ここの劇団員は、当時ブームだった都内の個性ある小劇場や、人気の劇団の地方公演を観た事が無かったのか?と思ったのだが、当時では都内の小劇場の内容が、そのまま地方で受けることは多分無いだろうし、劇団もそれをわかって真面目な題材で芝居してたんだろうけど…。

 

時代は変わり、今では高校演劇も観ていて楽しい作品を公演してますから、地方劇団も色を変えて、楽しい作品を公演しているかと思います。

 

もし高校の文化祭で、放送部や演劇部、ダンス部などの作品を見る機会がありましたら是非観て下さい。イマドキの高校生は自由に表現していますし、楽しいですよ。

 

 

しかし、ホントに今の高校生活が羨ましい。